結末ですべてが反転する。大どんでん返し邦画おすすめ5選

邦画ならではの緻密な構成と、心理描写の繊細さ。

言葉少なに進むストーリーが、終盤に近づくにつれて崩れ、すべてがひっくり返る――。

そんな快感を味わえる、静かにゾッとする邦画5選をお届けします。

1. イニシエーション・ラブ(2015)

あらすじ:

1980年代の静岡。地味な大学生・鈴木は、キラキラした美少女マユに恋をする。二人の甘い恋愛が描かれるが、東京に就職した鈴木の態度は次第に変わっていく…。

「最後の5分ですべてが覆る」というキャッチコピーは伊達じゃない。

お気に入りのシーン:

ラストで”あるひとこと”が発せられる瞬間。それまでの物語がすべて違った意味を持ち始め、静かに鳥肌が立つ。

視聴可能なサブスク:

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2. ユリゴコロ(2017)

あらすじ:

婚約者が失踪し、父も余命わずか。人生の混乱の中で主人公・亮介が実家で見つけたのは、見知らぬ女性の「殺人の記憶」が書かれたノートだった。

果たしてこれは小説なのか、告白なのか?そしてその女性と自分との関係は――?

お気に入りのシーン:

ノートに記された物語と現在が重なっていく瞬間。記憶と血のつながりがねじれていく展開に、目が離せない。

視聴可能なサブスク:

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3. 藁の楯(2013)

あらすじ:

大富豪の孫娘を殺した容疑者に懸けられた10億円の懸賞金。その男を護送する任務を負った5人の警護官たちが次第に追い詰められていく…。

果たして誰が敵で、誰が味方なのか。

サスペンスの中に潜む、人間の「正義」の揺らぎが問われる。

お気に入りのシーン:

信頼していた仲間の裏切りが明かされる場面。行動の理由に戦慄すると同時に、「自分ならどうするか?」と胸が締めつけられる。

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4. 告白(2010)

あらすじ:

中学校の終業式。担任教師・森口が淡々と語り始める「ある告白」。その内容は、自分の娘を殺した犯人がこのクラスにいるというものだった。

静かな口調とは裏腹に、物語は想像もつかない残酷な方向へ転がっていく。

お気に入りのシーン:

「これは、復讐です」と語るあの冒頭のモノローグ。全編を通して世界が“歪んで見える”体験が続く。

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5. パレード(2010)

あらすじ:

男女5人が同じマンションで共同生活を送る日々。どこか距離を保ちつつも、ほどよい関係性が続いていた――ように見えた。

だが、ラスト数分で語られる“ある事実”により、5人の関係性がすべて違って見えてくる。

お気に入りのシーン:

ラストで明かされる“彼”の視点。何気ない日常が、一瞬で狂気に変わる演出が絶妙。

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最後に

邦画は、爆発も大音量も使わずに、人間の深層をえぐるようなどんでん返しを仕掛けてきます。

じわじわと忍び寄る違和感と、最後の一手で崩れる世界――。

静かな緊張感を味わいたい方に、ぜひおすすめしたい5本です。