東京には名曲しかない。――心を揺さぶる「東京ソング」5選

東京には名曲しかない。――心を揺さぶる「東京ソング」5選

2025年6月16日

「東京」と聞いて、あなたはどんな気持ちになりますか?
憧れ、孤独、再会、夢、焦燥感――この街には、いくつもの感情が交差しています。
そして、それを音楽で表現した“東京ソング”には、心を打つ名曲が数多く存在します。

今回は、「東京」というタイトルがついた楽曲の中から5曲を厳選し、歌詞の魅力とともにご紹介します。


1. 東京 / くるり

「東京は夜の七時 君を待つ心は風の中」

くるりの代表曲とも言えるこの一曲は、**地方出身者の“東京での孤独”**を描いた名曲。
シンプルな言葉ながら、情景や心情がひしひしと伝わってくる、そんな不思議な力を持っています。

この曲の魅力

  • 上京者なら誰もが共感できる“都会の孤独”
  • 京都出身のくるりならではの視点
  • 「風の中」という描写に滲む切なさ

2. 東京 / 雨のパレード

「東京で暮らしてる 僕が少し嫌いになった」

雨のパレードの「東京」は、**都会に生きる“自己嫌悪”と“理想とのギャップ”**を歌った一曲。
幻想的で浮遊感のあるサウンドの中に、鋭く刺さるリアルが潜んでいます。

この曲の魅力

  • 現代の“東京疲れ”を描くリアルな視点
  • 自分自身との対話がテーマ
  • 美しくも儚いサウンドと対照的な内面描写

3. 東京 / リーガルリリー

「東京は夢の途中だって思ってた」

リーガルリリーの「東京」は、**少女の目を通して見た“夢と現実の東京”**を描いています。
ピュアで鋭く、繊細で力強い。そんな矛盾が共存する不思議な世界観が魅力です。

この曲の魅力

  • 女性ボーカルならではの柔らかくも刺さる言葉
  • “東京”を幻想でも現実でもない、“途中の場所”として表現
  • 静かに心を揺さぶるギターロック

4. 東京 / きのこ帝国

「さよなら 東京 またどこかで会いましょう」

きのこ帝国の「東京」は、別れと再出発を告げるような、静かな別離の歌
シューゲイザーの音の波に乗って流れる言葉たちは、東京という街の空気と重なり、ノスタルジーを誘います。

この曲の魅力

  • 東京を“別れの場所”として描写
  • サウンドと歌詞が絶妙に溶け合う
  • 聴いた後に余韻が残る、静かな感情の波

5. 90’S TOKYO BOYS / OKAMOTO’S

「あの頃夢見た90’S TOKYO BOYSは 今どこにいるんだろう」

最後に紹介するのは、OKAMOTO’Sの「90’S TOKYO BOYS」。
この曲は、過去の自分と東京に抱いた幻想を振り返る、痛快かつ切ないロックチューンです。

この曲の魅力

  • 東京という“時代と記憶の象徴”
  • 90年代カルチャーへのオマージュ
  • 自分と時代のギャップに気づく“大人の視点”

「東京」という名のステージには、人生が詰まっている

上京、夢破れた夜、誰かとの別れ、そして新しい朝。
「東京」という言葉をタイトルに冠した楽曲には、一人ひとりの人生の断片が凝縮されています。

それは、ただの地名ではなく、感情を映す鏡のようなもの。
あなたにとっての“東京”は、どんな風景ですか?